ソラくんと転校生に「算数のテストどうだった?」と訊いてくるクラスメートのコユキちゃん。
最初は三人で会話をしていたはずが、気が付くとソラくんだけが置いてけぼりになっていました。
疎外感にとらわれながらも、原因が自分にあることを自覚しているソラくん。
しかし、耐えられず二人の前から逃げ出してしまいました。
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疎外感から逃げるソラくん
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友達に感じる疎外感の理由
友達関係で疎外感を抱く理由は様々あると思います。
- 仲のいい友達が別の友達との会話に夢中になっている
- 複数人集まるといつの間にか会話に付いていけなくなる
- 自分だけ遊びに誘われない
- 自分だけ話を振られない
なぜこんな疎外感を抱くはめになるのか?
おそらく、友達関係で感じる疎外感の理由はこれなんじゃないでしょうか。
- 友達やグループへの依存
- 友達やグループへの受け身思考
- コミュニケーション能力に対する劣等感
「私が一番の仲良し」
「私なしでは成り立たない」
というように、友達やグループに対する依存が強ければ強いほど、疎外感も強くなる傾向にあるかと思います。
広い視野で見れば、友人が自分以外の誰かと共通の話題で盛り上がっていたとしても、それは「仲間外れ」にされたわけではないのですが、「こうあるべき」という強い信念があるので、裏切られたような気分になってしまいます。
まだそんなに仲が深まっていなかったり、子供を通じて知り合ったママ友グループだったりすると、ついつい受け身姿勢になってしまうこともあるでしょう。
「声をかけてもらう」
「誘ってもらう」
という思考がベースになっているので、自分だけお誘いがなかったりすると、途端に疎外感にとらわれてしまいます。
コミュニケーション能力が低いと、それだけですべてをマイナスに考えてしまいがち。
仲の良い友達が、ほかの友達との会話に夢中になっている
↓
私が口下手だから、スムーズに話せる人と会話したほうが楽しいんだろう
自分だけ誘われなかった
↓
私が面白みのない人間だから、いると迷惑なのかもしれない
実際は相手側の問題であったり、こちらに対する配慮だったりするケースもあります。
たとえば、友人が物事に熱中すると周りが見えなくなるタイプだったり、話が合わない輪の中に誘って疎外感を持たせるのは申し訳ないと考えている場合などです。
友達への疎外感、どうすればいい?
仕事上の関係や、なんとなく集められただけのグループであっても、会話に混ざれなかったり自分だけ視線を向けられなかったりすると、疎外感を抱いてしまうものです。
なのでこれが友達となったら、大切に思っているぶん悩みも深くなることでしょう。
では友達への疎外感にはどう対処すればいいのか?
まずは自分から変わってみることが大切かもしれません。
気持ちの良いコミュニケーションが取れる人を観察してみると、必ずといっていいほど友人全員に視線を送っています。
たとえば自分の話をしているとき。
喋りながら皆に目配せをするので、口下手でコミュニケーションにコンプレックスがある人でも必然的に頷くタイミングがあるし、自分も会話に混ざっているという一体感を得ることができます。
ついつい一対一の会話に夢中になってしまい、もう一人の存在を忘れていたとしても、思い出した途端に視線を向けたり同意や意見を求めてくるという柔軟さがあります。
こういうコミュニケーションの達人になるには、本当に視野が広くないと難しいかもしれません。
しかし、トレーニングを積んで仲良しグループの中で実践していくことで、ミラーリング効果(同調効果)が働き、良い循環が起こるかもしれません。
好意を持っている相手や親しい友人の表情や動作を無意識のうちに真似てしまう現象
ソラくんの疎外感のゆくえ
ソラくんの場合は、場面緘黙で言葉でのコミュニケーションが取れないことがコンプレックスになっているうえに、転校生への依存もあります。
そして、そういう自分の弱さにも気付いています。
嫉妬に苦しんで辛い思いをするくらいなら、以前の自分に戻ったほうがいい…
コアの巧みな誘導もあって、ソラくんは転校生から距離を置きます。
どうしてソラくんが自分から離れていったのか、皆目見当もつかない転校生。
せっかく仲良くなれたのに…。
コミュニケーションって本当に難しいですね。