kindle出版は儲かるのか?
これからkindle書籍を出版しようとしている人が一番気になっているところではないでしょうか。
結論から言うと、「儲かる人は儲かるけれど、儲からない人はとことん儲からない」世界だと言えます。
では、儲かる人と儲からない人の違いはなんなのか?
実際にkindle出版して見えてきたことを書いていきます。
Kindle書籍出版での儲けはどのくらい
※記事内に広告を含みます
私は2023年8月24日にこちらのkindle書籍を出版しました。
5日間の無料キャンペーンをしたので、8月の販売日数は実質3日間。
この3日間のロイヤリティが2ヶ月経ってようやく振り込まれました!
いくらだったと思います?
ここはもったいぶらずにズバリお答え致します。
「539円」
でした。
え?たったのワンコイン?それしか儲からないの?と思われたかもしれません。
でも、たったの3日間ですからね?
結構すごいほうなんじゃないでしょうか…。
ちなみに、まだ振り込みはされていませんが、9月は600円ちょっと、10月は1,100円ほどです。
自分で言うのもなんですが、結構マイナーなジャンルだと思うんです。
それでもわざわざアクションを起こして手に取ってくれた読者さんがいるわけです。
収益はもちろん大事かもしれない。
しかしそれ以上に、どこの誰かも分からない無名の作家の作品にお金を払ってくれる人がいるということに、えもいわれぬ感動を覚えました。
![ティナ](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/05/wp-16844825006488014688597050030539-e1684482736322.png)
私の初Kindle本は「場面緘黙症」という不安障害の啓発も目的の一つです!お手に取っていただけたらとっても嬉しいです。
ここからは、実際にKindle書籍を出版をして感じた儲けを出すための最低条件について書いていきたいと思います。
Kindle書籍出版で儲けを出すための最低条件
![](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/11/wp-16998813436301647655985317890543.jpg)
Kindle出版が儲かるのかどうかを語るうえで、まずはkindle出版のロイヤリティについて知る必要があります。
Kindle出版の印税率(ロイヤリティ)には35%と70%があり、どちらにするかは自分で決めることができます。
![ティナ](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/05/wp-16844825006488014688597050030539-e1684482736322.png)
70%なら、1,000円で販売したら700円がロイヤリティとして手に入るということなので、控えめに言ってもすごすぎです!
この数値だけを見たら、70%以外の選択肢はないように思われますよね。
しかし、70%をもらうためには条件があります。
- 販売価格を250円~1,250円に設定する
- KDPセレクトに登録する
- Amazonのみで販売
- 紙書籍がある場合、20%以上安く販売
70%のロイヤリティがほしいけど、
「Kindle以外の電子書籍としても出版したい!」
「どうしても250円以下、もしくは1,250円以上で販売したい!」
という場合は35%のほうを選ぶことになります。
- 販売価格は99円~20,000円に設定する
- Amazon以外でも販売できる
ただ、無名のkindle作家の書籍に1,250円以上を払う読者がいるのか?と言ったら、これはなかなかハードルが高いかと思います。
なのでkindle出版での儲けを考えるのであれば、まずはロイヤリティ70%に設定するところからがスタートと言えるでしょう。
ロイヤリティ70%を選ぶ条件としてKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)セレクトへの登録が必要だと書きましたが、これに登録することにより、Kindle Unlimited対象書籍となり、読まれたページ数に応じてロイヤリティが発生します。
1ページ=約0.5円
無名で、しかもkindle出版初挑戦という場合、Kindle Unlimited対象本にしない手はありません。
Kindle Unlimited会員は月額980円で読み放題なので、有名無名に関わらず、気になったタイトルのものは気軽に読んでくれる傾向があります。
無名作家が有名作家と同じ土俵に立って稼ぐと考えた場合、Kindle Unlimited会員はかなり強力な味方です。
販売価格を500円にしても売れなければ0円。
Kindle Unlimited対象にして、仮に200ページのものを5人に完読してもらえたらそれだけで500円の収益が発生します。
![ティナ](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/05/wp-16844825006488014688597050030539-e1684482736322.png)
魅力的なタイトル、目を惹く表紙を作れさえすれば、Kindle Unlimited会員は試し読み感覚でページをめくってくれます。
ということで、無名kindle初心者が出版で収益を上げるには、
- ロイヤリティ70%にしてKindle Unlimited対象にする
というのが最低条件になります。
Kindle書籍出版で儲かるジャンル
![](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/11/wp-16998813427484486056914838894926.jpg)
Kindle出版で儲かるかどうかの明暗を分けるのは、ジャンル選定です。
いくらロイヤリティを70%に設定してKindle Unlimited対象にしたところで、需要のあるジャンルじゃなければ収益に繋げるのは至難の業です。
一般的に言われる需要のあるジャンルは以下の通り。
- ダイエット、健康系
- お金、投資関係
- ビジネススキル系
- ハウツー系
- 自己啓発系
ブログではYMYLジャンル(Your Money orYour Life)、要するにお金や健康に関する内容でGoogle検索の上位を狙うのは困難になり、ほとんどが専門機関のサイトで占められるようになりました。
じゃあ、リアルな体験談や悩みの解決方法を探しているユーザーはどこへ流れていくのか?と言ったら、SNSやハッシュタグ検索ができる無料ブログだと思うのですが、これとて、素人の備忘録の域を出ないので、消化不良を起こしている読者は相当数いるはずです。
少しばかりお金がかかってもリアルな体験談を知りたいと思っている読者がKindleに来るのは自然な流れと言えるでしょう。
ただし、説得力は必要です。
![ティナ](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/05/wp-16844825006488014688597050030539-e1684482736322.png)
「全然英語を話せなかった私があることを試したら簡単に話せるようになった方法」と「ネイティブの私が教える英語学習方法」という本があったら、最初のタイトルのほうが説得力がありますよね!
一方、Kindleで売れないジャンルはエッセイや小説だと言われています。
ただし、エッセイであっても闘病記や病の克服本であればお悩み解決の要素もあるので、キーワード選定を間違えなければ、ある程度の需要は見込めるかと思います。
問題なのは小説です。
自分が読者になった場合、無名の作家の小説を読もうという気になれるかと問われたらどうでしょうか。
どんなに魅力的な内容だったとしても、お金を払わない限り作品の良し悪しを判断することはできないわけです。
どれだけの人がそんな賭けのような買い物に乗り出せるでしょうか?…と考えたら、小説で稼ぐのがいかに難易度が高いかがわかるかと思います。
Kindle書籍出版で鍵を握るタイトルと表紙デザイン
ジャンル選定以上に重要な鍵を握るのがタイトルと表紙デザインです。
むしろ、タイトルと表紙デザインで全てが決まると言ってもいいかもしれません。
ややもすると、素人の小説ですらも、この二つが完璧に出来上がっているだけで購買意欲を掻き立てられる可能性もあります。
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Kindle書籍のすごいところは、著名人や人気作家の作品と同じページで肩を並べられるところにあります!惹きつけられるような魅力的な表紙を作れるかどうかが鍵となります。
タイトルにはAmazonの検索で書籍を探している人に見つけてもらえるようなキーワードを含めます。
例えば「Kindle」「出版」「やり方」というキーワードで検索してくる人がターゲットなら、『世界一分かりやすいKindle出版のやり方の本』みたいなタイトルにして、サブタイトルにも「副業」とか「稼ぐ」「副収入」「月⚪︎万円」といった関連キーワードを含めるという感じ。
分かりやすく数字を入れるのもポイントです。
![ティナ](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/05/wp-16844825006488014688597050030539-e1684482736322.png)
Kindle関連本やブログ関連本を見てみると、ほとんどの人がタイトルに「月〇〇万」「たったの1記事で」「月間10万P V」といった数字を含めているのが分かるかと思います。
どんなに良いものを書いても見つけてもらえなければ、それは存在していないのと一緒。
私たち無名の作家が収益を上げるには、細かいところにまで気を払い、地道にコツコツとやっていくしかありませんね!
Kindle初心者の作品であっても、表紙が目を引くデザインに仕上がっていれば、それだけで手に取ってもらえる可能性があります。
デザインツールのCanvaなら、無料で電子書籍用表紙のおしゃれなデザインテンプレートを使うことができます。
得意を売り買いで有名なココナラにもプロのデザイナーがたくさんいるので、自分の好みに合った人を見つけてみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに私はCanvaをこの機会に有料プランに変更しました。
無料でも十分素敵なデザインができますが、有料の方がさらに魅力的な素材や可愛らしいフォントが揃っているので、だいぶ創作の幅が広がりました。
プラチナランクで販売実績500件超えの「街のウェブ屋」さん。
見たことのあるKindle表紙もあってビックリ!
表紙の無料修正は無制限、オプションでタイトルやサブタイトルの提案もしてもらえますよ!
Kindle書籍で儲けを出すのに重要な価格設定
![](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/11/wp-16998813446996359433958936959541.jpg)
Kindle書籍で儲けを出したいと思っても、ここで商業誌と同じような値段設定(1,000円以上)にしてしまうのはかなり無謀なチャレンジです。
だからと言って安ければいいのかというと、これもノー。
ちなみに、私のKindle書籍は443円にしています。
これは私の感覚として「電子書籍に500円以上は高いかな…」という認識があるからです。
なんとなく興味を引くジャンルだけど、無名だし実績も分からないし、買って損したらイヤだな…。でも400円前半だったら試しに買ってみるか!と思えるギリギリの値段が400円台なのかな?と思います。(これは人それぞれだとは思いますが)
それに、結構な時間もかけて内容や文体にもこだわっているので、対価として443円の70%のロイヤリティを頂くのに引け目を感じないくらいには、ちゃんとした作品になっていると思います。
![ティナ](https://cafemaro-sosena.com/kanmoku/wp-content/uploads/2023/05/wp-16844825006488014688597050030539-e1684482736322.png)
もちろん、まだまだ改善の余地ありですが(笑)
【2024年2月追記】現在は447円で販売中です。
さいごにまとめ
kindle書籍で儲かるかどうか?
こればかりはやってみないと分かりません。
一つだけ言えることは、SNSはしっかり育てておくべき!ということです。
私はインスタとピンタレストとアメブロで情報発信していますが、拡散力という点ではやはりX(旧ツイッター)が最強かなと思います。
とはいえ、中にはコミュニケーションを取るのがどうも苦手という人も多いかと思います。
そんな方はぜひ本田健太さんのこちらのkindle書籍を読んでみてください。
モチベーションも上がるし、書籍の後半のほうに「こんな方法があるのか!」という超お得情報が載っていました。
私はこの方法は試していませんが、やってみる価値はあるかも!です。