物を捨てられないのは、その1つ1つにストーリーがあるから。
たとえば子供服。
「家族旅行でこの服着てヨチヨチ歩いてたよね~。可愛いかったなぁ」
たとえば食器類。
「そうそう。このお皿軽くて使いやすかったのよ~」
たとえば映画のDVD。
「この映画の俳優さん演技上手で好きだったんだよね」
物に背景がなかったら、処分することはそんなに難しい事ではありません。
しかし厄介なことに、物には「思い出」という名の物語が宿っています。
「片付け」を前にしたとき、私たちはこの思い出(執着)とどう向き合って行けばよいのでしょうか?
Contents
物を捨てる勇気を持つということ
絶賛断捨離中の私。
最近、あることに気付いてしまいました。
なになに?気になる~。
一日を通して実際に使っている物は限定的で、ヘタをしたら2年、3年まったく使わずにしまい続けているものが思っている以上に多い!
きゃぁ~!!
まずは、朝から私が手にしたり身に付けたりしているものを書き出してみましょう。
- フライパン
- 茶碗
- 皿
- コップ
フライパンは三つあるけれど、いつも使っているのは同じもの。茶碗や皿、コップ類も食器棚にたくさんあるけれど、毎朝使うものは固定している。
- 歯ブラシ
- スキンケア用品
- ヘアケア用品
- 衣服
化粧水、乳液、保湿クリーム、日焼け止めクリーム等々ゴチャゴチャと沢山あるが、使っているのは毎朝同じもの。ヘアオイルはあっても使っていない。服はルーティーン化しており、昨年から一度も袖を通していないものがわんさか。
- 洗濯洗剤
- 柔軟剤
- ルンバ
- ほうき
- マイクロファイバーダスター
洗濯洗剤は時々実家から詰替用をもらうので、いつも使っている洗剤と分けるためにボトルも三つくらいある。しかし、結局は使っていない。ルンバを購入したことで掃除機やフローリングワイパーはまったく使わなくなってしまった。まるっきり放置状態。
- パソコン
- スマホ
- スケジュール手帳
毎日使っているパソコンのほかに使っていないものが四台。うち二台はアダプター紛失。持っている意味がまったくない。スマホも以前使っていたものが引き出しにしまってあるが、多分一生起動しないと思う。いつもメモをとったりするスケジュール手帳のほかに、表紙の柄が可愛いという理由で購入したノートがわんさか。引き出しを占拠している。
- フライパン
- フォーク
- 皿
- トレー
昼食の焼いたパンをのせるトレー。普段使い回している二つのほかに、引っ越してきて以降一度も使っていないトレーが三つ。
- フライパン
- なべ
- 包丁
- まな板
- 菜箸
- 皿
- コップ
包丁は三つあるが、毎日使っているのは一つだけ。菜箸も毎回同じものしか使っていないのに、キッチンツールスタンドに余分に入っている。
- シャンプー
- 石鹸
- メイク落とし
- 洗顔フォーム
- ドライヤー
- ヘアブラシ
ヘアブラシはもう数年使っていないものがある。にもかかわらず、未だに処分していない。
- ベッド
- 布団
- 枕
使っていない布団、毛布、タオルケット、シーツ、枕カバーがクローゼットに数年放置されている。きっとこれから先も使うことはないだろう。
上記のような普段使いのものはある程度限定されています。
「いつか使える」と取っておいたものは、これから先も使いそうにもないものばかり。
「使っていない」「使わない」と分かっているのに捨てられないのは、単純に
もったいないから
なんですよね…。
しかし、こうやって「毎日使っているものだけ」をリストアップしていったら、一つの真実が見えてきましたよ!
たとえばお皿なんかが一番顕著な例です。
いつも使っていて塗装がはげているお椀や、縁の欠けたお茶碗。
食器棚にいくらでも真新しいのがあるのに、使うのは決まって古びたヤツ。
普通に考えたら見栄えが悪いし、あまり健全な感じもしないので、すぐにでも使うことをやめればいいんです。
しかし「愛着」「執着」が邪魔をして、それを手放すことができない…。
ハッと目が覚めるのは、お椀の剥げた塗装がミソ汁に浮いていたり、縁の欠けた茶碗のギザギザにさらに亀裂が入っていたときですよ。
そういう衝撃的な体験をしないと、人は「執着」から逃れることができないんです。
人間の「物への執着」がそこまで根強いのを自覚したうえで、私は究極の選択をすることにしました。
今使い込んでいる愛用品を最後まで使い切るか?
それとも…
思いきって今まで使っていなかったものと総入れ替えするか?
う~ん…。悩ましい。
悩みに悩んだ末、私が出した結論は…。
「今使い込んでいる愛用品を最後まで使い切る!」
執着心に負けてるじゃんかぁ~!!
ダメでした。
私には執着を捨てる勇気が持てませんでした。
でも!
使っていない物は捨てる!!
だってあくまでも、
「使っていないから勿体ない」
という感情だけで
「愛着があるから捨てられない」
ではないもの。
できるできる。
私にはきっとできる!
…ということで、断・捨・離。
始動です。
食器棚の使っていない食器を捨てる
とりあえず、手始めは食器棚から。
衣類、書籍類、おもちゃ類は「思い入れ」が最上級に強いものたちなので、うかつに手を出すのは危険。
まずは日用品からです。
頑張れ~ティナ!
転勤族なので都度断捨離は行っており、モノを増やさないようにとの思いから、食器棚も小さいサイズのものに替えました。
にもかかわらず!!
いつの間にかギュウギュウ詰めになってるじゃない!!
最近は100均の陶器類がおしゃれで本当に可愛くって…。
欲望を抑えきれずに購入した家族分のマグや皿が積み重なり折り重なり、よくバランス保ってるな状態。
それらをよけると、なんとなんと。
裏から三女の離乳食用のお皿が沢山出てきました。
これは手ごわい…。
手に持ったり見つめたりしているうちに、忘れていた愛着が戻って来そうな気配!
やばい…と思ったところで即座にゴミ袋に移動させました。
これを繰り返してなんとか片付け完了。
- 離乳食用食器セット
- 家族人数以上にあった耐熱皿
- プリン用陶器ポット
- すでに取り皿がなくなっているサラダボウル二つ
- アンパンマンの小皿
- 100均のマグカップ複数個
食器類をゴミ袋に移動したら、突如として吹っ切れました。
「捨てる以外の選択肢はない」
と己に言い聞かせたことで、覚悟が定まったのかもしれません。
流れでキッチン収納の片付けにも取りかかりました。
その結果…
- 何で取っておいたのか分からない使い古しのフライパン
- 憧れて買ったのにほとんど使わなかった鉄製フライパン
- 新しいのがあるのに捨てられずにいたやかん&小鍋
- 子供の水筒2本
をゴミ袋へ移動!
ここら辺からちょっとずつ、断捨離に快感を覚えるようになってきました。
良い兆候~!
ものを捨てる勇気を持つとそこからは転がる石状態
こんな感じで片付けの世界に身を投じた私。
捨てる勇気を持つまでが大変だったけれど、いざ覚悟を決めるとそこからはローリングストーン状態です。
皿類が減った食器棚。
奥の奥まで見渡せるのですぐに必要なモノが見付かるし、すっきりしているのが何よりも心地良いんですよね。
これから衣類、おもちゃ類、書籍類等々まだまだ断捨離は続いていきますが、食器類で出せた片付けの勇気を忘れず、頑張ります!
スッキリした部屋は気持ちがいいよね♡
使っているものだけをリストアップするのは、頭の中も整理されてとってもおすすめですよ!